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コラム

無添加とは?食品の定義・メリット・選び方を徹底解説

2024.12.18
食品の安全性に関心が高まる中、「無添加」という言葉を耳にすることが増えてきました。
この記事では「無添加」の定義やメリット、選び方などを詳しく解説し、安心して食品を選ぶためのポイントをご紹介します。

目次

      1. 無添加食品とは何か

        無添加の定義

        無添加食品に含まれない添加物の種類

      2. 無添加食品のメリットと注意点

        無添加食品のメリット

        無添加食品の注意点

      3. 無添加食品の選び方

        食品表示を確認する方法

        信頼できる商品や店を見極めるコツ

      4. まとめ

無添加食品とは何か

無添加食品は、食品添加物を使用していない食品として広く知られています。
近年、健康志向の高まりに伴い、無添加食品を選ぶ方が増えたように感じます
しかし、具体的な定義や添加物の種類について詳しく知っている方は少ないかもしれません。
この記事では、無添加食品の定義と、それに含まれない添加物の種類について解説します。

無添加の定義

無添加食品とは、食品添加物が一切使用されていない食品を指します。
ただし、この「無添加」という言葉はさまざまな基準で使われることがあり、誤解を招く場合があります。
完全無添加と一部無添加
無添加食品は、大きく分けて「完全無添加」と「一部無添加」の2種類に分類されます。
完全無添加とは、食品の原材料から加工・製造工程に至るまで、いかなる添加物も使用されていない食品です。
この場合、加工助剤やキャリーオーバー、栄養強化剤などの表示が免除される添加物も含めて一切使用されていません。
一方、一部無添加とは、特定の添加物が使用されていない食品を指します。
例えば、「保存料無添加」や「着色料不使用」といった表示が該当します。
これらの食品には他の添加物が含まれている可能性があるため、原材料表示をよく確認する必要があります。
法律による無添加の基準
「無添加」と表示するためには、具体的なルールが存在します。
2022年に策定された「食品添加物の不使用ガイドライン」によれば、何が無添加なのかを明確に記載することが求められます。
単に「無添加」とだけ記載されている場合、消費者の誤解を招く可能性があるため、違反とみなされる場合もあります。

無添加食品に含まれない添加物の種類

無添加食品を理解する上で重要なのは、「含まれていない添加物」の具体的な種類を知ることです。以下では、代表的な添加物について詳しく説明します。
1. 加工助剤
加工助剤とは、食品を製造する際に使用される添加物の一種です。
これらは最終製品には残存しないため、表示が免除されています。
例えば、みかんの缶詰で使用される塩酸は、みかんの皮を剥く工程で用いられる加工助剤の一例です。
加工助剤は消費者にとって目に見えない部分で使用されるため、完全無添加食品を選ぶ場合、これらの添加物が使用されていないか確認することが重要です。
2. キャリーオーバー
キャリーオーバーとは、食品の原材料に添加されているものの、最終製品では効果を発揮しない添加物を指します。
例えば、せんべいに使用される醤油に含まれる保存料がキャリーオーバーに該当します。
このような添加物は、食品表示法に基づき表示が免除されることがあります。
無添加食品を選ぶ際には、キャリーオーバーに注意し、製造工程の情報を確認することが推奨されます。
3. 栄養強化剤
栄養強化剤は、食品にビタミンやミネラルを追加するための添加物です。
例えば、ジュースに含まれるビタミンCなどがこれに該当します。
これらも最終的に製品に残存しない場合、表示が免除されます。
完全無添加食品では、栄養強化剤も使用されていません。
したがって、健康志向の方は原材料表示を注意深く読むことが大切です。
【無添加食品に含まれない代表的な添加物の一覧】
添加物の種類 説明 使用例
加工助剤 製造工程で使用されるが最終製品には残らない みかん缶詰の塩酸
キャリーオーバー 原材料に含まれるが最終製品では効果を発揮しない 醤油に含まれる保存料
栄養強化剤 栄養を補う目的で使用される ジュースのビタミンC
無添加食品とは、こうした添加物を全く使用していない食品を指します。
 

無添加食品のメリットと注意点

無添加食品は健康志向の方々に人気がありますが、そのメリットをしっかり理解することが大切です。
さらに、無添加食品には注意すべき点もあります。
ここでは、それぞれについて詳しく解説します。

無添加食品のメリット

無添加食品を選ぶことで得られる利点は多くあります。
健康や味覚の観点から、日常生活に大きな影響を与える点について見ていきましょう。
1. 健康リスクを抑えられる
無添加食品を選ぶ主な理由の一つは、添加物の摂取量を抑えられることです。
現在使用されている食品添加物は安全性が確保されていますが、複数の添加物を同時に摂取した場合の長期的な影響については未解明の部分が残っているようです。
人工甘味料や保存料などを避けることで、身体にかかる負担の軽減が期待できると言われています。特に小さな子どもや妊娠中の方は、無添加食品を選ぶことで安心感を得られるでしょう。
2. 素材本来の味を楽しめる
無添加食品は、素材本来の味わいをしっかり感じられる点も魅力的です。
添加物が入っていないことで、食材が持つ自然な甘さや旨味が際立ちます。
例えば、市販のジュースと無添加のフレッシュジュースを比較すると、後者の方が果物そのものの香りや味が濃く感じられる場合が多いです。
食事を楽しむ時間がさらに豊かになります。
3. アレルギーのリスク軽減が期待できる
食品添加物の中には、特定のアレルギーを引き起こす可能性のある成分も含まれていると言われています。無添加食品を選ぶことで、これらのリスクの軽減が期待できる点も重要です。
特に、保存料や着色料などはアレルギー反応を起こす場合があると言われています。
アレルギー体質の方や家族の健康を考える方には、無添加食品の選択が安心できる手段となるでしょう。

無添加食品の注意点

 
  1. 「無添加」の表記に惑わされない
一方で、無添加食品を選ぶ際にはいくつかの注意点があります。
これらを理解しておくことが食品を選択する上で重要なポイントになるでしょう。
1. 「無添加」の表記に惑わされない
無添加食品のラベルには、「保存料不使用」「着色料無添加」などの表記が見られますが、これが必ずしも完全無添加であるとは限らないことに注意が必要です。
一部無添加の場合、他の添加物が含まれている可能性があります。
例えば、「着色料無添加」と記載されている食品でも、保存料や酸化防止剤が使用されている場合があるため、原材料表示をしっかり確認することが大切です。
2. 保存性が低い場合がある
無添加食品は保存料が使用されていないため、保存期間が短いことが多いです。
そのため、購入後は速やかに消費する必要があります。
例えば、無添加のパンやお惣菜は、冷蔵保存が必須であり、場合によっては冷凍保存を検討する必要があるでしょう。
購入時に消費期限を確認し、計画的に購入することが求められます。
3. 値段が高いことがある
無添加食品は、添加物を使用しない製造過程や素材選びに手間がかかるため、価格が高めに設定されていることが多いです。
特に有機農法で育てられた素材を使用する場合、通常の食品よりもコストがかかるため、日常的に購入するには予算面での考慮が必要です。
無添加食品を選ぶ際は、価格と品質のバランスを考えることが大切です。
【無添加食品のメリットと注意点の比較】
カテゴリ メリット 注意点
健康面 添加物の摂取量を抑えられる 長期保存が難しい場合がある
味覚・品質 素材本来の味を楽しめる 完全無添加とは限らないことがある
費用・利便性 健康や安心感を得られる 通常の食品より価格が高いことが多い

無添加食品の選び方

無添加食品を選ぶ際には、正しい情報をもとに賢く選択することが大切です。
ここでは、食品表示の確認方法や信頼できる商品や店舗を見極めるためのポイントについて詳しく解説します。
健康的な食生活を送るためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。

食品表示を確認する方法

無添加食品を選ぶ上で、最も重要なのが食品表示のチェックです。
食品表示には、使用されている原材料や添加物が記載されているため、これを正しく読み解くことで安心して選択ができます。
1. 原材料表示の確認ポイント
食品のパッケージに記載されている原材料表示には、食品に含まれる原材料や添加物が多い順に記載されています。
この順番を見ることで、食品にどのような成分が多く含まれているのかが一目でわかります。
例えば、以下のように記載されている場合:
 ・原材料名:小麦粉、砂糖、植物油脂/膨張剤、香料
一番最初に書かれている小麦粉の含有量が一番多く、次いで多く含まれているのが砂糖ということがわかります。
添加物は「/」後に表記される場合が多く、この例では、膨張剤や香料といった添加物が使用されています
無添加食品を選ぶ際には、原材料の記載がシンプルで、不必要な添加物が含まれていない商品を選ぶことがポイントです。
2. 無添加表示の具体性を確認する
「無添加」と書かれている商品でも、何が無添加なのかが明確に記載されていない場合があります。
例えば、「保存料不使用」や「着色料無添加」といった具体的な表示がある商品は、消費者が誤解しにくい表示といえます。
一方、単に「無添加」とだけ記載されている場合、他の添加物が含まれている可能性があるため注意が必要です。
何が無添加なのか具体的に書かれている商品を優先的に選ぶようにしましょう。
3. 表示が免除される添加物にも注意
食品表示法においては、加工助剤やキャリーオーバー、栄養強化剤といった添加物は表示が免除されています。
そのため、完全無添加を求める場合には、製造過程や原材料の詳細情報を確認することが重要です。
 

信頼できる商品や店を見極めるコツ

無添加食品を購入する際には、商品の品質や販売店の信頼性を見極めることが大切です。
以下のポイントを押さえることで、安心して購入できる商品や店舗を選ぶことが可能になります。
1. 生産元の情報をチェックする
食品の生産元や製造工程についての情報を公開しているメーカーは、透明性が高く信頼性があるといえます。
公式サイトやSNSで公開されている情報を確認し、どのような製造過程を経ているのかを把握することで、より安心して商品を選べます。
また、食品パッケージにQRコードが記載されている場合、スマートフォンで簡単に情報を確認することができるため、積極的に活用しましょう。
2. 無添加食品専門店を利用する
無添加食品を中心に取り扱う専門店では、品質管理が徹底されている場合が多く、安心して購入できます。
例えば、有名な無添加食品専門店では、厳選された商品が揃っており、迷うことなく無添加食品を選べる環境が整っています。
近くに専門店がない場合には、オンラインショップの利用も一つの手段です。
無添加食品を専門に扱うオンラインショップでは、詳細な商品情報が記載されているため、じっくり選ぶことができます。
3. 商品レビューや口コミを参考にする
商品の信頼性を確認するために、他の購入者のレビューや口コミを参考にするのも有効です。
特に、実際に商品を購入した人の声は、商品の味や品質、信頼性を把握するための貴重な情報源となります。
ただし、口コミを見る際には、過度に肯定的なレビューだけでなく、批判的な意見にも目を向けることが重要です。
多くの意見を総合的に判断し、自分に合った商品を選びましょう。
【信頼できる無添加食品の選び方のポイント】
項目 確認ポイント
原材料表示のチェック 記載がシンプルで不必要な添加物が含まれていないか確認する。
生産元情報の確認 メーカーや生産元が製造過程や原材料について詳細情報を公開しているかチェックする。
専門店やオンラインショップの活用 無添加食品を中心に取り扱う店舗やオンラインショップを利用し、選択肢を広げる。
レビューや口コミの参照 購入者の評価や意見を参考にし、実際の品質や信頼性を把握する。

まとめ|無添加食品で始める安心・安全な食生活

 
無添加食品を選ぶことで、食品本来の味わいを楽しみながら、健康的な生活をサポートすることができます。
添加物を使わないことで健康リスクを抑え、素材そのもののおいしさを堪能できるのが魅力です。
ただし、「無添加」の表示には注意が必要で、一部無添加の商品も多く存在します。
購入時には原材料表示を確認し、信頼できる生産元や専門店を選ぶことが大切です。
家族の健康を守り、安全な食生活を実現するために、正しい知識を持って無添加食品を賢く選びましょう。
その中でも注目したいのが、「MASH SOY」という完全無添加の大豆ペーストです。
北海道産の大豆と水のみを使用し、大豆の栄養を手軽に摂取できるこの商品は、やさしい味わいとふっくらした食感で幅広い世代に親しまれています。
さらに、スムージーやスープ、さらにはおやつ作りにも活用できるアレンジの豊富さが特徴です。
忙しい毎日の中でも栄養バランスを整えたい方に最適な「MASH SOY」を取り入れ、普段の食事を無添加食品で彩りましょう。
家族全員が安心して楽しめるメニューで、健康的な生活を実現しましょう。
監修者 小林理子

監修者 小林理子

略歴
2014年 短期大学部家政科食物栄養専攻卒業 栄養士資格取得
2014年 給食委託会社入社
2015年 公立小学校の栄養士へ転職
2017年 管理栄養士国家資格取得
2017年 フリーランス管理栄養士へ Webライター、セミナー講師、食事指導、レシピ開発等で活躍
2019年 オランダへ渡航(活動休止)
2023年 フューチャーフーズ株式会社に入職
2024年 フリーランス管理栄養士として活動再開
栄養士として高齢者施設や学校、保育園等様々な給食現場を経験。実務経験を積んだ後独学で管理栄養士国家試験に合格。 管理栄養士取得後はフリーランスとして食事指導や食のセミナー講師、レシピ開発、Webライターとして活動。 結婚後4年のオランダ渡航期間中に妊娠・出産を経験し、日本に帰国後はフューチャーフーズ株式会社にて大豆製品を使用したレシピ開発を行い、再びWebライターや食品臨床試験での食事調査、レシピ開発を中心としたフリーランス活動を再開、現在に至る。