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コラム

レトルト食品とは?定義・特徴・メリットを徹底解説!

2025.03.10
レトルト食品は、現代の忙しい生活に欠かせない食品の一つです。長期保存が可能で、簡単に調理できるため、常備食や非常食としても人気があります。本記事では、レトルト食品の定義や特徴、歴史、種類、メリット・デメリット、インスタント食品や冷凍食品との違いまで詳しく解説します。

目次

  1. レトルト食品とは

    レトルト食品の定義と特徴

    レトルト食品とレトルトパウチ食品の違い

  2. レトルト食品の歴史と普及

    レトルト食品の歴史と普及

    レトルト食品の種類

  3. レトルト食品のメリットとデメリット

    レトルト食品のメリット

    レトルト食品のデメリット

  4. レトルト食品と他の食品との違い

    レトルト食品とインスタント食品の違い

    レトルト食品と冷凍食品の違い

  5. 最新のレトルト食品トレンド

    健康志向のレトルト食品

    非常食・アウトドア用のレトルト食品

  6. レトルト食品を美味しく食べる方法

    美味しく食べるコツ

    レトルト食品のアレンジレシピ

  7. まとめ|レトルト食品を上手に活用し、健康的な食生活を実現しよう

レトルト食品とは

レトルト食品の定義と特徴

レトルト食品とは、調理済みの食品を密封し、高温・高圧で加熱殺菌処理した食品のことを指します。
この「レトルト」とは、加圧加熱殺菌装置(レトルト釜)のことを意味し、この装置で食品を120℃以上の高温で処理することで、細菌の繁殖を防ぎ、安全な食品を長期間保存できるようにしています。
レトルト食品の主な特徴は、以下の3つです。
・常温保存が可能:高温殺菌処理により、冷蔵庫に入れなくても長期間保存できる。
・簡単な調理で食べられる:湯煎や電子レンジで温めるだけで食べられる。
・保存料を使わなくても安全:食品衛生法により、保存料や殺菌料の使用が禁止されている。
また、レトルト食品にはさまざまな種類があり、例えばカレー、シチュー、パスタソース、スープ、丼ものの具などが代表的です。
特にレトルトカレーは、日本国内でもっとも親しまれているレトルト食品の一つであり、各メーカーから多様な商品が販売されています。

レトルト食品とレトルトパウチ食品の違い

一般的に「レトルト食品」と聞くと、袋詰めのカレーやシチューなどを思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、実際にはレトルト食品には缶詰や瓶詰めなども含まれることがあります。
これに対し、「レトルトパウチ食品」とは、特に袋状のパッケージに密封されたレトルト食品を指します。
両者の違いを表にまとめると、以下のようになります。
項目 レトルト食品 レトルトパウチ食品
定義 高温・高圧加熱殺菌処理された食品全般 密封された袋状の容器に入ったレトルト食品
容器の種類 缶詰・瓶詰め・パウチ アルミ・プラスチック製の袋
代表的な商品 レトルトカレー、缶詰のスープ、瓶詰めソース パウチ入りのカレー、シチュー、パスタソース
保存性 常温保存可能 常温保存可能
レトルトパウチ食品には、軽量で持ち運びしやすいという利点があります。
また、ゴミの処理も簡単で、アウトドアや非常食としても活用されることが多いです。
一方で、缶詰や瓶詰めのレトルト食品は、密封性が高く、長期保存に適しているという特徴があります。
特に災害用の非常食として、缶詰タイプのレトルト食品が備蓄されることが一般的です。

レトルト食品の歴史と普及

レトルト食品の歴史

レトルト食品は、現代の食生活に欠かせない存在ですが、その歴史は19世紀にまでさかのぼります。
もともとは長期保存が可能な食品を開発する目的で生まれました。
レトルト食品の起源
レトルト食品の原点とされる技術は、フランスの発明家ニコラ・アペールが1804年に開発した保存食品技術に由来します。
彼は、食品を瓶に詰めて密封し、加熱殺菌することで長期保存を可能にしました。
この技術が発展し、1810年にはイギリスで缶詰食品が誕生しました。
その後、食品保存技術は軍用としても重要視され、第二次世界大戦時にはアメリカ軍が戦場での食糧供給のためにレトルト技術を応用しました。
特に、缶詰よりも軽く、持ち運びがしやすいことから、レトルトパウチ食品が研究されるようになりました。
日本におけるレトルト食品の誕生
日本で最初のレトルト食品は、1968年に大塚食品から発売された「ボンカレー」です。
ボンカレーは、調理済みのカレーをアルミ製のレトルトパウチに密封し、加圧加熱殺菌することで長期保存を可能にした革新的な商品でした。
発売当初は認知度が低かったものの、次第に手軽さが評価され、日本全国で広まっていきました。
1970年代以降、技術の発展とともに、レトルトカレー以外のレトルト食品も登場しました。
特に、シチューやパスタソース、丼の具などの多様なメニューが展開されるようになり、家庭だけでなく業務用食品としても利用されるようになりました。
現代のレトルト食品
現在では、レトルト食品は世界中で広く普及しており、特に日本では年間数百種類以上の新商品が登場しています。
技術の進化により、保存料を使用せずに素材の風味や栄養価を損なわない製品も増えてきました。
また、最近では非常食やアウトドア用食品としての需要が高まり、防災備蓄としてレトルト食品をストックする家庭も増えています。
さらに、健康志向の高まりを受けて、低糖質・減塩・無添加のレトルト食品も登場し、ますます進化を続けています。

レトルト食品の種類

レトルト食品にはさまざまな種類があり、食事のシーンや用途に応じて選ぶことが可能です。
以下では、代表的なレトルト食品の種類をご紹介します。
主食系レトルト食品
主食として利用できるレトルト食品は、忙しい時や非常時に便利です。
・レトルトカレー(日本のレトルト食品の代表格)
・レトルトパスタソース(ミートソース、カルボナーラなど)
・レトルト丼の具(牛丼、親子丼、中華丼など)
・レトルトご飯(パックご飯、炊き込みご飯の素など)
スープ・煮込み系レトルト食品
スープや煮込み系のレトルト食品は、温めるだけで手軽に食べられるのが特徴です。
・レトルトシチュー(クリームシチュー、ビーフシチューなど)
・レトルトスープ(コーンスープ、クラムチャウダーなど)
・レトルト味噌汁(即席味噌汁、豚汁など)
和食系レトルト食品
日本の伝統的な料理も、レトルト食品として手軽に楽しめます。
・レトルト煮魚(さば味噌煮、ぶり大根など)
・レトルト煮物(筑前煮、おでんなど)
・レトルトおかゆ(梅がゆ、五穀がゆなど)
非常食・アウトドア向けレトルト食品
近年、防災備蓄やアウトドア用のレトルト食品も増えています。
・長期保存可能なレトルト食品(賞味期限5年以上のものも)
・水で戻せるレトルト食品(水だけで食べられるフリーズドライ製品)
・そのまま食べられるレトルト食品(加熱不要のタイプ)
健康志向のレトルト食品
健康を意識したレトルト食品も、近年注目を集めています。
・減塩レトルト食品(塩分控えめで健康志向の方に人気)
・低糖質レトルト食品(糖質オフのカレーやシチュー)
・無添加レトルト食品(保存料・着色料を使用していないもの)

レトルト食品のメリットとデメリット

レトルト食品は、手軽さと保存性の高さが魅力の食品ですが、メリットだけでなくデメリットも存在します。
本章では、レトルト食品の長所と短所を詳しく解説し、利用する際のポイントについてもご紹介します。

レトルト食品のメリット

レトルト食品には、調理の手間が省ける、長期保存が可能、安全性が高いなどのメリットがあります。
具体的にどのような点が優れているのか、詳しく見ていきましょう。
1. 調理が簡単で手軽に食べられる
レトルト食品は、湯煎や電子レンジで温めるだけで、すぐに食べることができます。
忙しい時や調理時間を短縮したい時に最適です。
また、レトルト食品は調理済みの状態でパッケージされているため、調味の手間も不要です。
例えば、レトルトカレーなら、ご飯にかけるだけで本格的な味わいが楽しめるため、料理が苦手な方や単身者にも便利です。
2. 常温保存が可能で長期間のストックに適している
レトルト食品は、高温・高圧の加熱殺菌処理が施されているため、冷蔵・冷凍せずに長期保存が可能です。
賞味期限は1〜2年と長いため、まとめ買いをしておけば、非常時や買い物に行けない時にも役立ちます。
特に、災害時の備蓄食としても優秀で、停電や断水時でも温めずに食べられるものが多いため、防災用品としても重宝されています。
3. 保存料や添加物を使用しなくても安全
一般的な加工食品では保存料や防腐剤を使用することが多いですが、レトルト食品は加圧加熱殺菌によって細菌の繁殖を防いでいるため、保存料を使わずに長期保存が可能です。
食品衛生法では、レトルト食品には保存料や殺菌料を使用してはいけないと定められており、安全性が保証されています。
また、近年では化学調味料不使用・無添加のレトルト食品も増えており、健康を意識した商品が登場しています。
4. 種類が豊富で多様なニーズに対応
レトルト食品には、カレーやシチュー、スープ、パスタソース、丼の具、おかゆなど、幅広い種類があります。
さらに、糖質オフや減塩、グルテンフリーなど、健康志向の商品も充実しており、選択肢が豊富です。
また、海外のレトルト食品も増えており、本格的なエスニック料理やイタリアンを手軽に楽しめるのも魅力の一つです。
5. ごみが少なく、後片付けが簡単
レトルト食品は、調理器具をほとんど使わずに済むため、洗い物が少なく後片付けが簡単です。
特に、レトルトパウチ食品は軽量でコンパクトなため、ごみの量も少なく済むのがメリットです。

レトルト食品のデメリット

レトルト食品には多くのメリットがありますが、一方で味や食感が劣る、環境負荷がある、コストが高いといったデメリットもあります。
利用する際は、これらのデメリットを理解し、うまく活用することが大切です。
1. 風味や食感が劣ることがある
レトルト食品は、高温・高圧で加熱殺菌されるため、食材の風味や食感が変わることがあるのが難点です。
特に、肉や野菜が柔らかくなりすぎたり、歯ごたえが失われたりすることがあります。
また、レトルト特有の風味が気になるという方もいます。
最近では、品質改良が進み、風味や食感をできるだけ維持する工夫がされていますが、手作りの料理と比べると差を感じる場合があります。
2. 価格がやや高め
レトルト食品は、調理済みで保存性も高いため、一般的な食材よりも価格が高くなる傾向があります。
特に、無添加やオーガニック、減塩などのこだわりのレトルト食品は、通常のレトルト食品よりもさらに高価になることが多いです。
一方で、自炊に比べて調理の手間が省けるメリットを考慮すれば、コストパフォーマンスが良いとも言えます。
3. 容器の廃棄が発生し、環境負荷がある
レトルト食品は、密封パウチやプラスチック製のトレーに入っているため、ごみの量が増えるというデメリットがあります。
特に、個包装の商品が多いため、使い捨ての容器が増えることが問題視されることもあります。
環境負荷を減らすために、リサイクル可能な素材を使用したパッケージや、詰め替え用のレトルト食品などが開発されていますが、まだ普及は十分とは言えません。
4. 塩分や脂質が多い商品がある
レトルト食品の中には、保存性や味を良くするために、塩分や脂質が多く含まれている商品があります。
特に、レトルトカレーやシチュー、丼の具などは、カロリーや塩分が高めになることが多いです。
健康を意識する方は、栄養成分表示を確認し、減塩タイプや低カロリータイプの商品を選ぶと良いでしょう。
5. 調理のアレンジがしにくい
レトルト食品はすでに調理済みのため、自分好みに味を調整するのが難しいというデメリットもあります。
例えば、カレーやパスタソースの辛さや濃さを変えたい場合、自炊のように調整ができません。
しかし、レトルト食品をアレンジする方法もあり、具材を加えたり、スパイスを足したりすることで味のバリエーションを増やすことが可能です。

レトルト食品と他の食品との違い

レトルト食品は、手軽に食べられる保存食品として多くの家庭で活用されています。
しかし、同じく便利な食品であるインスタント食品や冷凍食品とは、保存方法や調理方法、加工技術において大きな違いがあります。
ここでは、レトルト食品とインスタント食品・冷凍食品の違いを詳しく解説します。

レトルト食品とインスタント食品の違い

レトルト食品とインスタント食品は、どちらも手軽に食べられる加工食品ですが、製造方法や保存方法が異なります。
特に、加熱殺菌の有無や調理方法の違いが大きなポイントとなります。
1. 加工方法の違い
レトルト食品は、調理済みの食品を密封し、高温・高圧で加熱殺菌することで、長期保存を可能にしているのが特徴です。
この「レトルト殺菌」によって、細菌や微生物の繁殖を防ぎ、常温での保存が可能になります。
一方、インスタント食品は、乾燥やフリーズドライ製法を用いて水分を飛ばし、保存性を高めているのが特徴です。
水分を取り除くことで、細菌の繁殖を抑え、長期間の保存を可能にしています。
2. 保存方法の違い
項目 レトルト食品 インスタント食品
保存方法 常温保存可能(1〜2年) 常温保存可能(6カ月〜1年)
加工方法 高温・高圧加熱殺菌 乾燥・フリーズドライ
調理方法 湯煎・電子レンジ お湯や水を加える
代表的な商品 カレー、シチュー、スープ、丼の具 インスタントラーメン、カップスープ
レトルト食品は、完全に調理された状態で密封されているため、湯煎や電子レンジで温めるだけで食べられるのが特徴です。
一方で、インスタント食品は、水やお湯を加えて元の状態に戻す必要があるため、調理時間は短くても多少の準備が必要となります。
3. 味や食感の違い
レトルト食品は、長時間煮込んだような風味やコクがあるのが特徴です。
例えば、レトルトカレーはスパイスがよくなじみ、味が深みを増しています。
一方、インスタント食品は保存のために乾燥されているため、食材の風味や食感が変化しやすいというデメリットがあります。
例えば、フリーズドライのスープは、お湯を加えて戻しても、レトルトスープに比べて具材の食感が劣る場合があります。
4. 利用シーンの違い
レトルト食品は、しっかりとした食事として利用されることが多く、非常食やアウトドア、家庭用の保存食としても適しているのが特徴です。
一方で、インスタント食品は、短時間で調理できることから、忙しい朝や軽食、間食として活用されることが多いです。
このように、レトルト食品とインスタント食品は、加工方法・保存方法・食感の違いがあり、用途によって使い分けることが重要です。

レトルト食品と冷凍食品の違い

レトルト食品と冷凍食品は、どちらも保存性が高く、調理が簡単な食品ですが、保存方法や風味の違いが大きなポイントとなります。
1. 保存方法と賞味期限の違い
冷凍食品は、急速冷凍することで食品の鮮度を維持し、保存期間を長くすることができます。
一方、レトルト食品は加熱殺菌によって細菌を死滅させ、長期間保存が可能になっています。
項目 レトルト食品 冷凍食品
保存方法 常温保存(1〜2年) 冷凍保存(2〜6カ月)
加工方法 高温・高圧加熱殺菌 急速冷凍
調理方法 湯煎・電子レンジ 電子レンジ・フライパン調理
代表的な商品 カレー、パスタソース、スープ 冷凍餃子、冷凍パスタ、冷凍ピザ
冷凍食品は、マイナス18℃以下で保存しないと品質が劣化するため、冷凍庫が必要になります。
一方で、レトルト食品は常温保存が可能なため、保管場所を選ばず、持ち運びにも適しているというメリットがあります。
2. 風味や食感の違い
レトルト食品は、長時間の加熱殺菌処理により、食材の食感が柔らかくなることがあるのが特徴です。
例えば、レトルトシチューの肉や野菜は、煮込み料理のように柔らかくなります。
一方、冷凍食品は、急速冷凍することで食材の細胞を破壊せず、新鮮な状態を維持することができます。
そのため、食感が生の食品に近く、シャキシャキした野菜やプリプリのエビなども楽しめるのが魅力です。
3. 調理方法の違い
レトルト食品は、袋のまま湯煎するか、電子レンジで温めるだけで食べられるのがメリットです。
特に、非常食としても使えるため、災害時やアウトドアシーンでも重宝されます。
冷凍食品は、電子レンジで加熱するだけのものも多いですが、炒める・焼くといった調理が必要な商品もあります。
そのため、調理の手間を減らしたい場合はレトルト食品、より食感や風味を重視したい場合は冷凍食品が適しています。
4. 使い分けのポイント
レトルト食品と冷凍食品は、それぞれの特徴を活かして使い分けるのがおすすめです。
レトルト食品が向いているシーン
・常温保存が必要な場合(防災備蓄・アウトドア・持ち運び)
・すぐに食べられるものを準備したい場合
・電源が不要な保存食を確保したい場合
冷凍食品が向いているシーン
・新鮮な食感を楽しみたい場合
・野菜や肉をバランスよく取り入れたい場合
・冷凍庫のスペースに余裕がある場合

最新のレトルト食品トレンド

レトルト食品は、かつての「保存食」「非常食」というイメージから進化し、現代の食生活に欠かせない存在となっています。
特に近年では、健康志向の商品やアウトドア・非常時向けの食品が注目されています。
ここでは、最新のレトルト食品トレンドとして「健康志向のレトルト食品」と「非常食・アウトドア用のレトルト食品」について詳しく解説します。

健康志向のレトルト食品

近年、健康志向の高まりを受け、レトルト食品も「栄養バランス」や「無添加」「減塩」「低糖質」といった健康面を重視した商品が増えています。
従来のレトルト食品は手軽さを重視するあまり、塩分や脂質が多めのものが多い傾向にありましたが、最近では健康維持に配慮したレシピが開発されるようになりました。
1. 減塩・低糖質レトルト食品
高血圧や生活習慣病を意識する方が増える中で、減塩・低糖質のレトルト食品が注目されています。
例えば、一般的なレトルトカレーは塩分が多めですが、塩分を50%以上カットした商品や、糖質を抑えた「低糖質カレー」などが登場しています。
これにより、食事の健康管理を意識しながらも、手軽においしい食事を楽しめるようになりました。
また、レトルトパスタソースやスープにも、低糖質タイプやグルテンフリーの商品が増えており、ダイエットや糖質制限中の方にも人気があります。
2. 無添加・オーガニックレトルト食品
食品添加物をできるだけ避けたいという方が増えているため、無添加・オーガニック素材を使用したレトルト食品の需要が拡大しています。
特に、化学調味料・合成保存料・着色料を使用しないレトルトカレーやスープが増えており、子どもや高齢者にも安心して食べられると好評です。
また、オーガニック認証を受けた野菜や肉を使用したレトルト食品も登場し、素材本来のおいしさを楽しめる商品が人気を集めています。
3. 高たんぱく・栄養強化レトルト食品
最近では、スポーツやトレーニングを行う方に向けた「高たんぱくレトルト食品」も登場しています。
例えば、たんぱく質が豊富な鶏肉を使ったレトルトカレーや、プロテイン強化されたスープなどが販売されており、手軽にたんぱく質を摂取できる食品として注目されています。
また、栄養補助食品として、ビタミンやミネラルを強化したレトルト食品もあり、バランスの取れた食事を手軽に摂れるのが魅力です。

非常食・アウトドア用のレトルト食品

災害対策やアウトドアブームの影響で、保存性が高く、加熱なしでも食べられるレトルト食品の需要が高まっています。
特に、非常時やアウトドアでの利便性を考えた「長期保存可能なレトルト食品」「加熱不要で食べられる食品」が人気です。
1. 長期保存可能なレトルト食品
災害時の備えとして、賞味期限が5年以上のレトルト食品が開発されています。
通常のレトルト食品は賞味期限が1〜2年程度ですが、非常食用に開発されたものは特別な包装技術により、長期間の保存が可能になっています。
主な長期保存可能なレトルト食品の例:
・長期保存カレー(5年以上保存可能)
・非常用ご飯(水やお湯で戻せるタイプ)
・保存食用スープ(温めなくてもおいしく食べられる)
これらのレトルト食品は、停電や断水時でも食べられるため、家庭の防災対策としても推奨されています。
2. 加熱不要で食べられるレトルト食品
災害時やアウトドアでは、加熱設備がない場面も多いため、そのまま食べられるレトルト食品が重宝されています。
例えば、「そのまま食べられるカレー」「開封するだけで食べられる丼の具」など、調理不要でおいしく食べられるレトルト食品が増えているのが特徴です。
特に、栄養バランスを考慮したレトルト食品は、災害時の健康維持にも役立つため、防災リュックに常備しておくと安心です。
3. アウトドア向けレトルト食品
近年のキャンプブームにより、アウトドア用のレトルト食品も多様化しています。
通常のレトルト食品よりも軽量で持ち運びしやすい仕様になっているものや、火を使わずに温められる加熱パック付きのレトルト食品などが人気を集めています。
アウトドア向けのレトルト食品の特徴:
・コンパクトで持ち運びやすい(軽量パッケージ)
・火を使わず温められる(加熱剤付きタイプ)
・高カロリー・高たんぱくでエネルギー補給に最適
特に、山登りや長時間のキャンプでは、手軽にエネルギー補給できるレトルト食品が重宝されるため、人気が高まっています。

レトルト食品をおいしく食べる方法

レトルト食品は、手軽さと保存性の高さから、多くの方に活用されています。
しかし、そのまま食べるだけではなく、少しの工夫を加えることで、よりおいしく楽しむことが可能です。
ここでは、レトルト食品をおいしく食べるための「基本のコツ」と「アレンジレシピ」について詳しく解説します。

おいしく食べるコツ

レトルト食品は加熱するだけで食べられる手軽さが魅力ですが、食べ方や温め方を工夫するだけで、さらにおいしさがアップします。
ここでは、レトルト食品をよりおいしく食べるためのコツをご紹介します。
1. 温め方を工夫する
レトルト食品は、湯煎または電子レンジで加熱することが一般的ですが、加熱方法を工夫することで、味や香りが格段に向上します。
▶ 湯煎でじっくり温める
・レトルト食品の袋を封を切らずに沸騰したお湯に入れ、5〜7分ほど温めます。
・湯煎することで食材が均一に温まり、風味がより引き立つのがメリットです。
・特にカレーやシチューなど、スパイスの香りを引き立てたい料理におすすめです。
▶ 電子レンジでの加熱は適切な方法で
・電子レンジを使用する場合は、袋ごと加熱できるタイプかどうかを確認しましょう。
・直接お皿に移してラップをかけ、500Wで約2分加熱すると、ムラなく温められます。
・加熱後に軽く混ぜることで、味の均一感がアップします。
2. 温めすぎに注意する
レトルト食品を加熱しすぎると、食材の水分が飛びすぎたり、風味が損なわれる可能性があります。
特に、電子レンジを使用する場合は加熱時間を守り、様子を見ながら温めることが大切です。
また、一度加熱したレトルト食品を再加熱すると風味が落ちるため、一度で食べきるのが理想的です。
3. 仕上げにひと手間加える
レトルト食品はそのままでも十分おいしいですが、ひと手間加えるだけで、より本格的な味わいになります。
▶ 香りを引き立てる
・カレーやパスタソースには、スパイス(ブラックペッパーやガラムマサラ)を少量加えると、香りが際立ちます。
・シチューやスープには、バターやオリーブオイルを少し足すことで、コクが増します。
▶ 食感をプラスする
・レトルトカレーには、ナッツやチーズをトッピングすることで、食感のアクセントが生まれます。
・レトルトシチューには、クルトンやフライドオニオンを加えると、香ばしさがプラスされます。

レトルト食品のアレンジレシピ

レトルト食品は、そのまま食べるだけでなく、アレンジすることで新しい味わいを楽しむことができます。
ここでは、レトルト食品を使った簡単でおいしいアレンジレシピを紹介します。
1. レトルトカレー × 焼きカレードリア
レトルトカレーをドリア風にアレンジすれば、焼き目の香ばしさが加わり、より本格的な味に仕上がります。
【材料(1人分)】
・ご飯:200g
・レトルトカレー:1袋
・ピザ用チーズ:適量
・卵:1個
・パセリ:少々
【作り方】
1.耐熱皿にご飯を広げ、上から温めたレトルトカレーをかける。
2.卵を中央に落とし、チーズをたっぷりのせる。
3.250℃のオーブンまたはトースターで10分ほど焼き、表面にこんがり焼き色がついたら完成。
4.仕上げにパセリを散らして、風味をアップ。
2. レトルトシチュー × パイ包みスープ
レトルトシチューをパイ生地で包んで焼けば、おしゃれなレストラン風のスープに。
【材料(2人分)】
・レトルトシチュー:1袋
・冷凍パイシート:1枚
・卵黄:1個分
【作り方】
1.レトルトシチューを温め、耐熱カップに注ぐ。
2.パイシートをカップより一回り大きくカットし、カップの上にかぶせる。
3.表面に卵黄を塗り、180℃のオーブンで15〜20分ほど焼き、表面がこんがりしたら完成。
3\. レトルトパスタソース × 和風クリームうどん
レトルトのカルボナーラソースを和風にアレンジし、うどんと合わせた絶品アレンジメニュー。
【材料(1人分)】
・うどん(冷凍でも可):1玉
・レトルトのカルボナーラソース:1袋
・しめじ:50g
・バター:10g
・醤油:小さじ1
・刻み海苔:適量
【作り方】
1.うどんを茹で、しめじをバターで炒める。
2.温めたレトルトのカルボナーラソースを加え、醤油をひと回し。
3.うどんと和え、お皿に盛る。
4.刻み海苔をトッピングし、和風テイストに仕上げる。

まとめ|レトルト食品を上手に活用し、健康的な食生活を実現しよう

レトルト食品は、手軽に食べられる利便性と長期間保存できるメリットを持つ優れた食品です。
日常の食卓はもちろん、非常食やアウトドア用としても活躍し、現代のライフスタイルに欠かせない存在となっています。
しかし、便利である一方で、栄養バランスや添加物の有無に注意が必要です。
特に、健康志向の高まりとともに、無添加や栄養価の高いレトルト食品への関心が高まっています。
そのため、食品選びの際には、使用されている原材料や栄養成分をチェックし、より健康的な選択をすることが重要です。
レトルト食品と同じく、健康を意識した食品選びをするなら「MASH SOY」がおすすめです。
MASH SOYは、北海道産の丸大豆とおいしい水のみを使用した完全無添加の大豆ペーストで、大豆の栄養をそのまま摂取できる食品です。
レトルト食品と組み合わせれば、手軽に健康的な食生活を実現できます。
例えば、MASH SOYを使ってスープやパスタソースにアレンジすれば、たんぱく質や食物繊維を手軽に補えるでしょう。
また、無添加の食品を選ぶことで、食品添加物を抑えた食事が可能になり、より安心して日々の食事を楽しめます。
忙しい毎日でも、栄養バランスを考えた食生活を送りたい方には、MASH SOYの活用がぴったりです。
レトルト食品とMASH SOYを上手に取り入れ、手軽に健康的な食事を楽しみましょう。
監修者 小林理子

監修者 小林理子

略歴
2014年 短期大学部家政科食物栄養専攻卒業 栄養士資格取得
2014年 給食委託会社入社
2015年 公立小学校の栄養士へ転職
2017年 管理栄養士国家資格取得
2017年 フリーランス管理栄養士へ Webライター、セミナー講師、食事指導、レシピ開発等で活躍
2019年 オランダへ渡航(活動休止)
2023年 フューチャーフーズ株式会社に入職
2024年 フリーランス管理栄養士として活動再開
栄養士として高齢者施設や学校、保育園等様々な給食現場を経験。実務経験を積んだ後独学で管理栄養士国家試験に合格。 管理栄養士取得後はフリーランスとして食事指導や食のセミナー講師、レシピ開発、Webライターとして活動。 結婚後4年のオランダ渡航期間中に妊娠・出産を経験し、日本に帰国後はフューチャーフーズ株式会社にて大豆製品を使用したレシピ開発を行い、再びWebライターや食品臨床試験での食事調査、レシピ開発を中心としたフリーランス活動を再開、現在に至る。