醤油には添加物が含まれている
醤油には複数の種類があり、それぞれ特徴が異なります。
<醤油の種類>
- ・濃口醬油
- ・薄口醤油
- ・たまり醬油
- ・白醤油
- ・甘口醤油 など
これらの中でも一般的とされるのが濃口醬油で、大豆と小麦の割合は1:1です。そのほかの醤油は、大豆と小麦の割合や製造にかかる時間がそれぞれ異なります。そのため、薄口醬油は色合いが薄い、たまり醤油はトロっとしているなど、濃口醤油とは異なる特徴があります。
一般的とされる濃口醤油を例に、使用可能とされている原材料を見てみましょう。
このように、濃口醬油にはさまざまな原材料を使うことができ、中には食品添加物も多く含まれます。続いて、濃口醬油に含まれる代表的な食品添加物の役割を見てみましょう。
- ・甘味料……甘みをつける
- ・保存料……保存性アップ
- ・調味料……味を整える
- ・日持向上剤……品質保持
そのほか、増粘安定剤にはとろみをつける役割が、酸味料には味や香りを整える役割があるなど、それぞれの原材料が醤油の品質を保つ役割を担っています。
醤油によく使われる食品添加物の例として、アルコールや酸味料、調味料などが挙げられます。食品添加物として使われるアルコールは「醸造アルコール」で、醤油に白カビが発生するのを防ぎます。酸味料も、食品の酸味を調整するだけではなく、醤油の腐敗を防ぐ役割も担う食品添加物です。調味料は醤油のうま味に影響する食品添加物で、コクや風味を高めます。
市販のさまざまな醤油に食品添加物が含まれるのは、製品の保存性や品質を一定に保つためです。食品添加物の使用には基準や量が定められており、“食品添加物が含まれているから安全ではない”というわけではありません。しかし、醤油に含まれる食品添加物にはデメリットもあるので、続いて解説していきましょう。
醤油に添加物が含まれていることのデメリット
食品添加物のデメリットは、人体に影響が出る可能性がゼロではないことです。添加物の使用基準は国によって定められていますが、長期間口にするリスクについては研究中のものもあり、検証を重ねるうちに基準が変わるケースもあります。
醤油のように使用頻度の高い調味料については、その使いやすさやおいしさから使用頻度や量が増え、塩分の過剰摂取につながってしまうのも気がかりです。食品添加物には品質を保持する、味を整えるといったメリットもあるので過度に避ける必要はないものの、健康面を考慮するなら無添加のものを選ぶと安心感が高まるでしょう。
無添加醤油の特徴
無添加醤油の特徴として、味わい深さが挙げられる一方、常温で保存できないといったデメリットも存在します。
自然で味わい深い風味を楽しめる
無添加醤油の特徴としてまず挙げられるのが「風味」です。無添加醤油の原材料はシンプルで、大豆・小麦・塩の3種類のみが使われています。そこに甘味料や保存料などの添加物を加えることで、添加物を含む醤油になります。
シンプルな原材料で作られた無添加醤油は、熟成された素材本来の味を楽しめます。添加物を含む醤油と比べ、自然で味わい深い風味を感じられるのは無添加醬油ならではの特徴でしょう。
常温で保存できない
自然の味わいが楽しめる一方で、無添加醤油には保存料が含まれていないので、常温保存ができません。また、品質保持を高める添加物も含まれていないため、賞味期限が短いことも特徴です。無添加醬油を開栓したら、冷蔵保存かつ短期間での使い切りを徹底しましょう。
無添加醤油の選び方
無添加醬油を初めて買う方や、あまり馴染みのない方に向けて、選ぶポイントを紹介します。
使われている大豆が「丸大豆」
醤油には、「丸大豆」または「脱脂加工大豆」で作られたものがあります。丸大豆とは加工されていないそのままの状態の大豆のことで、脱脂加工大豆は大豆から油分を絞った後のものを指しています。
脱脂加工大豆にはコストを抑えて短期間で醤油を作れるメリットがありますが、大豆から油分を絞る際には、食用油抽出溶剤(石油系の溶剤)が使われます。食品衛生法で使用が許可されており、毒性が残ることはなく、リスクもほとんどないとされていますが、石油系と聞くとどうしても気になる方もいるでしょう。
実は、国内に流通する醤油の約8割が脱脂加工大豆で作られたものなので、より品質にこだわった無添加醤油を求めるなら、ラベルの原材料をチェックしてから購入するのがおすすめです。
また、大豆は国産であることもチェックしましょう。国産を選べば遺伝子組み換えとプレハーベストへの心配が減ります。遺伝子組み換えについては「従来の作物と同様に安全であり、健康に影響を及ぼすことはない」とされていますが、長期的な影響や農薬の使用量などについて不安を感じる方も多いでしょう。
収穫前に農薬を使う「プレハーベスト」については、まだまだ健康被害や環境汚染などが気になるところです。どちらも国産の大豆を選ぶことで気がかりを減らせるので、意識して選ぶと良いでしょう。
製法が「本醸造」または「天然醸造」
醤油には、本醸造方式・混合醸造方式・混合方式という製造法があります。混合醸造方式と混合方式は、うま味や甘味のために食品添加物を加える製造法です。
一方の本醸造方式は、食品添加物が使われないことや、大豆や小麦のでんぷんにより自然とうま味や甘味が作られることから、ほかの製造法に比べてより安心と言えるでしょう。製造法はラベルに記載されています。
原材料表示に添加物記載がない
ただし、本醸造方式で作られた醤油でも、保存料や甘味料などの食品添加物が含まれるケースもあります。商品の原材料を確認すると食品添加物の有無が分かりますが、「天然醸造」と記載されているかどうかも判断基準のひとつです。
<天然醸造の条件>
- ・本醸造方式で作られていること
- ・醸造のための酵素が使われていない
- ・食品添加物は一切不使用
天然醸造で作られた醤油には、人工的には作り出せないコクや香りが出ると言われています。品質面はもちろん、醤油の味にこだわりたい方にもおすすめです。
醤油以外にも無添加の大豆製品なら素材の風味を楽しめる
無添加食品を選ぶメリットは、添加物によるリスクを減らせることや食品そのものの味わいを感じやすくなることです。食品や飲料はもちろん、調味料も無添加を意識すると、より安心・安全な食生活を送れるでしょう。
豆腐や納豆、味噌など日々の生活にはさまざまな大豆製品が浸透しており、醤油もそのひとつです。大豆製品には良質なたんぱく質や食物繊維などの栄養素が含まれており、健康・美容に効果が期待できるとされています。積極的に食生活に取り入れたい大豆製品も、無添加を選ぶことで安心感が高まります。味噌や豆腐、豆乳などの大豆製品には無添加のものもあるので、気になる方は購入時にチェックしてみましょう。
無添加の大豆製品を毎日の食生活に取り入れたい方には、大豆ペーストの『MASH SOY』がおすすめです。原材料は北海道産の丸大豆と、北海道のおいしい水のみ。大豆の栄養を丸ごと摂取でき、素材本来の味を感じられます。
MASH SOYの魅力は、植物性たんぱく質や大豆サポニン、大豆イソフラボンなどさまざまな栄養素を豊富に含んでいる点にあります。そのまま食べるのはもちろん、スープやディップソース、スムージーなどアレンジの幅も広いので、毎日続けて大豆の栄養を摂りたい方におすすめです。
大豆ペーストには「青臭さがある」「口当たりがイマイチ」といったイメージがあるかもしれませんが、MASH SOYは味わいや口当たりにもこだわって作られています。青臭さやえぐみを感じず、ほんのり甘みのある優しい味わいは、まさにMASH SOYならでは。ふわっとした口当たりと口溶けの良さも実現し、大人から子どもまで食べやすい大豆ペーストに仕上がっています。
豆腐や納豆などの大豆製品を摂ろうとメニューを考えるのは時間と手間がかかりますが、MASH SOYならいつものメニューにプラスアルファの使い方ができます。より手軽に、安心できる大豆製品の摂り方を考える方は、日々の食事にMASH SOYを取り入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ|無添加醤油とあわせて大豆ペースト『MASH SOY』もおすすめ
無添加醤油には、安心して使えるだけでなく、味わい深い風味を楽しめるという魅力もあります。「毎日使うものこそ見直したい」という方は、使用頻度の高い醤油に注目してはいかがでしょうか。
無添加醤油を選ぶときは、使われている大豆や製法、添加物の記載チェックを忘れずにしましょう。無添加の大豆製品を日々の食事に効率良く取り入れたい方は、MASH SOYもぜひ検討してください。
監修者 佐々木美紀
略歴
2007年 国立大学卒業 高等学校教諭一種免許状(保健体育)を取得
2007年 内資系製薬会社に入社
2009年 栄養情報担当者(NR)取得
※現在「NR」は「NR・サプリメントアドバイザー」に改変されています。
2014年 国立大学研究室秘書へ転職
2019年 Webライターとして活動開始
国立大学在学中にスポーツ栄養について学び、卒業とともに高校保健体育第一種免許を取得。内資系製薬会社に就職し、大豆製品を含む健康系食品や飲料の営業に携わる。結婚、出産を転機に国立大学研究室秘書へ転向。現在はキャリアや子育て経験を活かしてWebライターとして幅広いジャンルで執筆している。