MASH SOY

コラム

食品添加物のデメリットを正しく理解し健康的な食生活へ

2025.01.22
食品添加物は、日常生活で多くの食品に含まれ、便利さやおいしさを提供しています。しかし一方で、健康への影響や安全性に不安を感じる声も少なくありません。本記事では、食品添加物のデメリットを中心に解説し、健康的な食生活を実現するためのヒントをお届けします。

目次

  1. 食品添加物とは?

    食品添加物の定義と種類

    食品添加物の歴史と利用の背景

  2. 食品添加物のデメリット

    健康リスクと摂取上の注意点

    複合摂取による影響と未知のリスク

  3. 食品添加物と健康的な食生活

    無添加食品の選び方と注意点

    家庭でできる食品添加物の摂取量削減方法

  4. まとめ|食品添加物と健康を考えた選択を

食品添加物とは

食品添加物は、私たちの日常生活で広く使用されている成分であり、食品の保存や加工、見た目を良くするために欠かせない存在です。
その役割を正しい情報で理解することは、健康的な食生活を送る上で重要なポイントの一つです。
本章では、食品添加物の基本的な定義と種類、さらにその歴史と利用の背景について詳しく解説します。

食品添加物の定義と種類

食品添加物は、食品を製造・加工する際に加えられる物質を指します。
その主な目的は、食品の品質を保ち、保存性を向上させることにあります。
日本の法律である食品衛生法では、食品添加物を「食品の製造の過程において、または加工若しくは保存の目的で食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用する物」と定義しています。
食品添加物は大きく次の4種類に分類されます。
1. 指定添加物
厚生労働大臣が安全性と有効性を評価し、使用を認めた物質です。
これには、化学合成物質と天然由来物質の両方が含まれます。
例としては、ソルビン酸(保存料)やキシリトール(甘味料)があります。
2. 既存添加物
長年の使用実績があり、安全性が確認されている添加物です。
これらは1995年の法改正以前から使用されており、特例として認められています。
代表的なものに、トレハロース(甘味料)やカテキン(抗酸化物質)があります。
3. 天然香料
植物や動物から抽出された天然物質で、食品の香りを良くするために使用されます。
例えば、ローズマリーやペパーミントから抽出された香料が挙げられます。
4. 一般飲食物添加物
食品としても使用可能な物質が添加物として利用される場合を指します。
例として、寒天やココアパウダーなどがあります。
これらの添加物は、食品の保存性を高める、見た目を良くする、そして味わいを向上させるなど、私たちの食生活を豊かにするために使用されています。

食品添加物の歴史と利用の背景

食品添加物の歴史は、食品の保存技術の進化と深く関わっています。
古代から、人々は食品を長く保存するために塩漬けや燻製、乾燥などの方法を用いてきました。
これらの方法は、自然界に存在する素材を活用した、いわば「天然の添加物」の使用に相当します。
日本において食品添加物が本格的に使用され始めたのは、明治時代以降のことです。
産業革命による食料供給システムの変化に伴い、化学的に合成された添加物が普及しました。
しかし、当時は安全性の基準が整備されておらず、添加物による健康被害が問題視されることもありました。
その後、1947年に食品衛生法が制定され、食品添加物の安全性を確保するための基準が設けられました。
現在では、厚生労働省が厳格な基準を設け、添加物の安全性試験を実施しています。
これにより、添加物が適正に使用される限り、消費者にとって安全であることが確認されています。
現代の食品加工技術では、添加物は欠かせない存在です。
例えば、保存料によって食品の腐敗を防ぎ、着色料によって見た目を鮮やかにし、栄養強化剤で栄養価を補うことができます。
これにより、食品の流通や保存が容易になり、品質が安定しています。

食品添加物のデメリット

食品添加物は便利で多様なメリットをもたらす一方で、正しく理解し適切に摂取しなければ、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
本章では、食品添加物の持つ健康リスクや複合摂取の影響について詳しく解説します。

健康リスクと摂取上の注意点

食品添加物は、国の厳しい基準に基づいて使用されており、通常の摂取量では安全とされています。
しかし、一部の食品添加物には健康リスクが指摘されているものも存在します。
これらを正しく理解し、注意することが大切です。
指摘されるリスクとは?
食品添加物の中には、摂取量を超えると健康被害を引き起こすリスクがあるものがあります。
例えば、保存料や着色料の一部には、過剰摂取によって発がん性物質に変化する可能性が示唆されています。
また、甘味料や調味料に含まれる特定の成分が、アレルギー反応や味覚障害を引き起こすこともあります。
特に小さな子どもや高齢者など、免疫力が弱い人々は、影響を受けやすいとされています。
安全な摂取量を守るための基準
厚生労働省は食品添加物ごとに「一日摂取許容量(ADI)」を設定しています。
この基準に基づき、食品メーカーは使用量を管理しています。
ADIを超えない範囲での摂取であれば、健康リスクはほぼないとされています。
しかし、同じ種類の食品を過剰に摂取することで、知らない間に基準を超えてしまうリスクがあります。
例えば、加工食品やスナック菓子、飲料などを頻繁に摂取すると、摂取量が増える可能性があります。

複合摂取による影響と未知のリスク

食品添加物の安全性は個別に確認されていますが、複数の添加物を同時に摂取した場合の相互作用については、まだ科学的に解明されていない部分があります。
複合摂取がもたらす影響
添加物同士が体内でどのように作用するかは、研究が進められている段階です。
一部の研究では、ある添加物が他の添加物と結びつくことで毒性が高まる可能性が示唆されています。
また、食品中の添加物がたんぱく質や脂質など他の成分と反応して、新たな化学物質が生成されるリスクもあります。
これらの現象は、個々の添加物の安全基準では評価できない点です。
未解明のリスクへの対応
現在の科学技術では、すべての食品添加物の相互作用を正確に予測することは困難です。
そのため、食品安全委員会では、新しい研究やデータに基づいて定期的に見直しを行っています。
しかし、日常生活での摂取量を制限することが、未知のリスクを軽減する有効な方法となります。
例えば、加工食品を控える、または無添加食品を選ぶことは、複合摂取を防ぐためのシンプルな対策です。
【食品添加物における主なリスクと対策】
リスクの種類 主な原因物質 主な対策
発がん性リスク 亜硝酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム 摂取量を守る、頻繁な摂取を控える
アレルギー反応 カニ由来色素、乳由来乳化剤 原材料表示を確認する
味覚障害・栄養吸収阻害 一部の甘味料、調味料 バランスの良い食事を心がける

食品添加物と健康的な食生活

食品添加物は、食品の保存性や見た目の改善に役立つ一方、摂取量を誤ると健康に影響を及ぼすことがあると言われています。
健康的な食生活を維持するためには、無添加食品を上手に選ぶことや、家庭での摂取量を減らす工夫が重要です。
本章ではその具体的な方法を詳しく解説します。

無添加食品の選び方と注意点

無添加食品は、食品添加物を使用していない、またはその使用を最小限に抑えた食品を指します。
しかし、無添加表示には注意すべきポイントもあります。
無添加食品の選び方
無添加食品を選ぶ際には、以下のポイントを押さえることが重要です。
1.原材料表示を確認する
食品には、成分や添加物が詳細に記載された「原材料表示」があります。
無添加食品を選びたい場合は、保存料や着色料、香料などが含まれていない製品を探すことが大切です。
2.「無添加」の意味を理解する
無添加表示のある食品でも、特定の添加物が使用されていないだけで、他の添加物が含まれている場合があります。
例えば、「保存料無添加」と記載されている食品でも、香料や甘味料が含まれているケースがあるため注意が必要です。
3.無添加食品の認証マークを確認する
一部の食品には、第三者機関による認証マークが付けられています。
これらのマークがある製品は、厳格な基準をクリアした無添加食品である可能性が高いです。
無添加食品選びの注意点
無添加食品を選ぶ際には、次の点に留意しましょう。
・保存期間が短い場合が多い
無添加食品は保存料を使用していないため、賞味期限が短い傾向にあります。
購入後は早めに消費することを心掛けましょう。
・価格が高いことがある
無添加食品は製造工程や原材料のコストが高いため、価格が割高になることが一般的です。家計とのバランスを考慮して購入することが大切です。

家庭でできる食品添加物の摂取量削減方法

食品添加物の摂取量を減らすためには、日常生活での小さな工夫が重要です。
以下の方法を実践することで、健康リスクを抑えつつ、安全な食生活を送ることができます。
手作りの料理を増やす
加工食品には多くの食品添加物が含まれていることがあります。
自宅での調理を増やすことで、添加物の摂取を自然に減らすことが可能です。
・調味料を手作りする
例えば、ドレッシングやソースを手作りすると、市販品に含まれる保存料や着色料を避けられます。
・簡単な冷凍保存を活用する
食品をまとめて調理し、小分けにして冷凍保存することで、保存料に頼らず長期保存が可能になります。
食品表示をよく確認する
購入前に食品表示を確認し、添加物の種類と量を把握することが大切です。
以下の項目に注目してください。
・「〇〇由来」の表示
食品添加物には、原料由来のものが含まれる場合があります。
アレルギーがある場合は注意が必要です。
・食品添加物が少ない製品を選ぶ
例えば、シンプルな原材料のみを使った製品は、添加物の量が少ないことが多いです。
調理方法で添加物を減らす
食品添加物は調理の工夫で減らすこともできます。
・水に浸ける
ハムやソーセージなどの加工食品は、水に浸けて余分な添加物を取り除くことが可能です。
・加熱処理を行う
添加物は熱に弱いものもあるため、一度下茹でをすることで減らせる場合があります。
【添加物摂取量を減らすための実践方法】
 ・市販の加工食品を控える
 ・調味料やソースを手作りする
 ・食品表示を必ず確認する
 ・冷凍保存や下茹でを活用する

まとめ|食品添加物と健康を考えた選択を

食品添加物は便利で食生活に欠かせないものですが、その過剰摂取や複合的な影響には注意が必要です。
健康を守るためには、食品表示を確認し、無添加食品を選ぶ意識を持つことが大切です。
また、自宅で手作りの料理を増やしたり、添加物の少ない食材を選んだりすることも、日々の健康を支える第一歩となります。
中でも、大豆製品は健康的な栄養素を多く含み、特に無添加の製品を選ぶことでより安心して摂取できます。
その際、完全無添加の新しい大豆食品「MASH SOY」を取り入れることで、大豆イソフラボンや植物性たんぱく質といった重要な栄養素を手軽に摂取することが可能です。
「MASH SOY」は北海道産の丸大豆とおいしい水のみで作られ、余分な添加物を一切含まないため、身体に優しい選択として注目されています。
そのまま使えるペースト状の形状も便利で、スムージーやディップ、スープなど多彩な料理に活用できます。
食生活を見直し、無添加食品や健康的な選択を意識することは、日々の生活の質を高める大きな一歩です。
特に「MASH SOY」のような製品を活用することで、忙しい日常の中でもバランスの良い栄養摂取が可能になります。
ぜひ、「MASH SOY」を取り入れて、安心で健康的な食生活を実現してみてください。
監修者 小林理子

監修者 小林理子

略歴
2014年 短期大学部家政科食物栄養専攻卒業 栄養士資格取得
2014年 給食委託会社入社
2015年 公立小学校の栄養士へ転職
2017年 管理栄養士国家資格取得
2017年 フリーランス管理栄養士へ Webライター、セミナー講師、食事指導、レシピ開発等で活躍
2019年 オランダへ渡航(活動休止)
2023年 フューチャーフーズ株式会社に入職
2024年 フリーランス管理栄養士として活動再開
栄養士として高齢者施設や学校、保育園等様々な給食現場を経験。実務経験を積んだ後独学で管理栄養士国家試験に合格。 管理栄養士取得後はフリーランスとして食事指導や食のセミナー講師、レシピ開発、Webライターとして活動。 結婚後4年のオランダ渡航期間中に妊娠・出産を経験し、日本に帰国後はフューチャーフーズ株式会社にて大豆製品を使用したレシピ開発を行い、再びWebライターや食品臨床試験での食事調査、レシピ開発を中心としたフリーランス活動を再開、現在に至る。