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コラム

化学調味料とは?その真実と安全性について徹底解説

2024.12.18
一度は耳にしたことがある方も多い「化学調味料」という言葉。そもそも化学調味料とは何か、身体に悪いのか、無添加との違いは?
さまざまな疑問を感じている方も多いと思います。この記事では、化学調味料に関する誤解や真実、正しい情報をわかりやすくお伝えします。

目次

    1. 化学調味料の基本知識

      化学調味料とは?その定義と歴史

      化学調味料の主な成分と種類

    2. 化学調味料の安全性と影響

      化学調味料は危険なのか?

      化学調味料を避けるべき理由はあるのか

    3. 化学調味料と食品選び

      無添加と化学調味料不使用表示の真実

      化学調味料を上手に使うポイント

    4. まとめ|MASH SOYで簡単・手軽に健康と美容をサポート

化学調味料の基本知識

化学調味料とは?その定義と歴史

化学調味料とは、食品の味を引き立てるために作られた調味料の一種で、特に「うま味」を増強する役割を果たします。
食品添加物として分類されることが多く、うま味成分を含む調味料として知られていますが、この名称には歴史的な背景が存在します。
化学調味料という言葉の起源は、1960年代に遡ります。
公共放送の料理番組では、特定の商品名(商標)を直接使用することが避けられ、「化学調味料」という表現が一般化しました。
この時期は、科学技術が急速に進化し、「化学」という言葉に対するポジティブなイメージが広がっていました。
しかし、1980年代以降、行政や業界では「化学調味料」という用語の使用を控え、「うま味調味料」という表現を普及させるようになりました。
理由としては、「化学調味料」という表現が製品の特性を正確に反映していないことや、不明瞭なイメージを与える懸念が挙げられます。
現代では「化学調味料」は公式には使われておらず、「うま味調味料」として認識されています。
しかし、一度広がった言葉の影響は強く、多くの人々が未だに「化学調味料」という表現を使用しています。
この言葉が持つ誤解を解くためにも、化学調味料の歴史を正確に理解することが重要です。例えば、現在の化学調味料の原料は天然由来であり、その製造工程には発酵技術が利用されています。
この点を正しく理解することで、化学調味料に対する偏見を和らげることができるでしょう。
 

化学調味料の主な成分と種類

化学調味料は、食品の味を引き立てるための「うま味成分」を含んでいます。
その主な成分は以下のように分類されます。
アミノ酸系うま味調味料
アミノ酸系調味料の代表例は、グルタミン酸ナトリウムです。
この成分は昆布だしに多く含まれるグルタミン酸を基に作られています。
加工食品では「調味料(アミノ酸)」と表示され、広く使用されています。
特徴:
 ・昆布やトマトなど、自然界に存在する成分を基に製造。
 ・発酵法を用いた製造工程で作られる。
核酸系うま味調味料
核酸系調味料には、イノシン酸ナトリウムやグアニル酸ナトリウムが含まれます。
これらは、鰹節や干し椎茸に含まれる成分を基にして作られており、「調味料(核酸)」として食品表示に記載されます。
特徴:
 ・肉や魚、野菜を用いた料理の味を引き立てる。
 ・アミノ酸系との相乗効果で、さらに深い味わいを生む。
有機酸系うま味調味料
有機酸系調味料の代表成分は、コハク酸ナトリウムです。
これは、貝類に含まれる成分で、複合調味料として販売されることが一般的です。
特徴:
 ・主に貝類を原料に製造。
 ・他のうま味成分と組み合わせることで効果を発揮。
【化学調味料の主な成分と食品例】
種類 主な成分 含まれる食品例
アミノ酸系 グルタミン酸ナトリウム 昆布、トマト、チーズ
核酸系 イノシン酸ナトリウム 鰹節、干し椎茸、肉類
有機酸系 コハク酸ナトリウム 牡蠣、アサリ、シジミ
化学調味料は、これらの成分を単独または複合的に使用して、食品の味わいを調整します。例えば、複数のうま味成分を組み合わせることで「うま味の相乗効果」が生まれ、料理がさらにおいしく仕上がります。

化学調味料の安全性と影響

化学調味料は危険なのか?

化学調味料に対する不安や誤解は、長年にわたり議論されてきました。
多くの消費者は「化学」という言葉にネガティブな印象を持ち、化学調味料が健康に悪影響を及ぼすと考えることがあります。
しかし、現在の化学調味料は厳しい安全基準をクリアしており、過剰な心配は不要です。
まず、化学調味料の安全性は国際機関や各国の食品安全基準で認められています。
例えば、グルタミン酸ナトリウム(MSG)は、国連の食品農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)が共同で運営する食品添加物専門家会議(JECFA)によって安全性が評価されています。
この評価では、通常の摂取量で健康に悪影響を与える可能性はないとされています。
また、化学調味料が危険だとされる根拠には、過去の製造方法や過剰摂取が原因とされた事例があります。
一部の製品では、石油由来成分を使用していた時代もありました。
しかし、現在の化学調味料は天然由来の原料を使用し、発酵技術を用いて製造されています。この進化により、安全性は大幅に向上しました。
化学調味料での具体的な健康被害が報告されたケースとして、中華料理症候群と呼ばれる現象があります。これは、大量のグルタミン酸ナトリウム(MSG)を摂取した際に一時的な頭痛や痺れを感じることがあるというものです。
しかし、グルタミン酸ナトリウムと中華料理症候群の関係は食品臨床検査では証明されていないようです。
通常の食事量に含まれるグルタミン酸ナトリウムではこのような症状が現れる可能性は極めて低いと言われています。
以上の点から、化学調味料自体に危険性があるわけではなく、正しい量を守れば安心して使用できる調味料の一つと言われているようです。。
消費者が正しい知識を持つことで、過剰な心配や誤解を解消することができます。

化学調味料を避けるべき理由はあるのか

一方で、化学調味料を避けるべき理由を挙げる消費者もいます。
その多くは、自然な食材の味を楽しみたいという価値観や健康意識から来ています。
特に「無添加」という言葉に強く惹かれる傾向が見られますが、これにはいくつかの注意点も存在します。
「無添加」と表示された食品は、消費者にとって健康的で安全な選択肢のように見えるかもしれません。
しかし、「化学調味料不使用」や「無添加」という表示が必ずしも安全性を保証するわけではありません。
例えば、無添加食品でも保存料や酸化防止剤などの代替物質が使用されている場合があります。
これにより、添加物が少ないという安心感が実際の成分と一致しないケースも考えられます。
また、化学調味料を避けることで得られる利点として、素材本来の味わいを楽しむことが挙げられます。
昆布や鰹節から丁寧に取った出汁は、化学調味料とは異なる深みのある風味を提供します。ただし、こうした自然な味付けを行うには時間や労力が必要であり、日々忙しい現代人にとってはハードルが高い場合もあります。
さらに、化学調味料を避けるもう一つの理由として、一部の人が持つ体質的な影響が挙げられます。
例えば、アレルギーやぜんそくを持つ方は、化学調味料を摂取することで症状が悪化する可能性があると言われています。このような特定の条件に該当する場合、使用を控える判断が適切です。
総じて言えることは、化学調味料を避ける理由は個々の価値観やライフスタイル、健康状態によるものであり、正しい情報に基づいた選択をすることが大切です。
「無添加」や「不使用」といった表示に惑わされず、製品の内容や製造方法を確認することで、自分にとって最適な選択が可能になります。
このように、化学調味料はその使用量を守れば安全に使えると言われている一方で、個々の価値観や体質に応じた選択が重要です。
正しい情報を基に判断し、必要に応じて自然な素材を活用するなど、バランスの取れた食品選びを心がけることが健康的な食生活の鍵となります。

化学調味料と食品選び

無添加と化学調味料不使用表示の真実

「無添加」や「化学調味料不使用」という表示は、消費者にとって魅力的に映る言葉です。これらの表記は、あたかもその食品がより安全で健康的であるかのような印象を与えます。しかし、これらの表示には誤解を招く可能性がある点もあるため、慎重に確認することが重要です。
まず、「無添加」とは、何も添加物が入っていないことを意味するわけではありません。
実際には、特定の添加物が使用されていない場合に限定して表示されることが多く、他の添加物が使用されている場合もあります。
たとえば、保存料や着色料が使われていなくても、酸化防止剤や乳化剤などは含まれている可能性があります。
また、「化学調味料不使用」と表記されている食品も、安全性や健康面で優れているとは限りません。
「化学調味料」という言葉自体が曖昧で公式な定義が存在しないため、誤解を招く可能性があります。
実際には、天然由来の成分を使用したうま味調味料が添加されているケースもあり、それを理由に「不使用」とする表示が行われることもあります。
【例】「無添加」や「化学調味料不使用」の表示に潜む真実
 ・保存料や着色料が不使用でも、他の添加物が含まれている可能性あり
 ・天然由来の調味料が使用されていても「化学調味料不使用」と表示される場合あり
消費者庁も、食品表示において誤解を招かない表現を求めるガイドラインを発表しています。
このガイドラインでは、「無添加」や「不使用」という表示が製品の特性を正確に伝えていない場合、消費者の誤認を防ぐための注意が必要とされています。
これらを踏まえ、消費者としては表示に惑わされるのではなく、製品の成分表示をしっかり確認することが重要です。
商品選びの際には、表面的なキャッチコピーではなく、実際に含まれる成分や製造方法に注目することが、より安全で健康的な選択につながります。

化学調味料を上手に使うポイント

化学調味料は適切に使用すれば、料理をおいしくする手助けをしてくれます。
過剰な摂取を避け、自然な味わいとのバランスを保ちながら使うことで、日常の食事をより充実させることができます。
使用量の調整
化学調味料の使用量は、「少量で十分」というのが基本です。例えば、グルタミン酸ナトリウム(MSG)を料理に加える際、1振り程度で十分なうま味を引き出せます。
多く使いすぎると、味が単調になりがちなので、適量を守ることが大切です。
自然な食材との併用
化学調味料は、昆布や鰹節など自然由来の食材と併用するとより効果的と言われています。
例えば、出汁を取る時間がないときに化学調味料を少量加えることで、手軽に深みのある味わいを作ることができます。
また、自然食材の風味を損なわないよう、使いすぎない工夫が求められます。
保存方法の工夫
化学調味料は湿気を吸いやすいため、密閉容器に保存することが推奨されます。
また、適切な保管環境を整えることで、長期間品質を維持できます。
【化学調味料の活用ポイント】
 ・1振りや耳かき1杯など少量から調整
 ・昆布や鰹節など自然食材と併用する
 ・密閉容器で湿気を防ぎながら保存
最後に、調味料の役割をしっかり理解し、その特性を最大限に活かすことが、化学調味料を賢く使うコツです。
自然な味付けを基本にしつつ、補助的に化学調味料を利用することで、日々の食事をさらにおいしく、手軽に仕上げることが可能になります。

まとめ|化学調味料を正しく理解し、賢く活用しよう

化学調味料は正しい知識と適切な使い方で、安全に食事をおいしくする役割を果たします。
天然由来の成分を原料とし、発酵技術を用いて製造される現代の化学調味料は、通常の使用量では健康への悪影響はありません。
しかし、自然食材や無添加食品を取り入れることで、素材本来の味わいを楽しみ、より健康的な食生活を実現する選択も可能です。
一方で、毎日の食事でバランスよく栄養を摂取することは忙しい現代人にとって簡単ではありません。そんなときに役立つのが、「MASH SOY」のような手軽に使える大豆食品です。
MASH SOYは北海道産の丸大豆とおいしい水だけで作られた完全無添加食品で、大豆イソフラボンや植物性たんぱく質が豊富に含まれ、美容と健康の両面をサポートしてくれます。
料理やドリンクにも簡単に取り入れられるため、日々の食卓にプラスするだけで、家族全員の健康を支えることができます。
自然な食品と化学調味料をバランスよく活用しながら、自分に合った食生活を見つけ、健康と美容を手軽にサポートしましょう。
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監修者 小林理子

監修者 小林理子

略歴
2014年 短期大学部家政科食物栄養専攻卒業 栄養士資格取得
2014年 給食委託会社入社
2015年 公立小学校の栄養士へ転職
2017年 管理栄養士国家資格取得
2017年 フリーランス管理栄養士へ Webライター、セミナー講師、食事指導、レシピ開発等で活躍
2019年 オランダへ渡航(活動休止)
2023年 フューチャーフーズ株式会社に入職
2024年 フリーランス管理栄養士として活動再開
栄養士として高齢者施設や学校、保育園等様々な給食現場を経験。実務経験を積んだ後独学で管理栄養士国家試験に合格。 管理栄養士取得後はフリーランスとして食事指導や食のセミナー講師、レシピ開発、Webライターとして活動。 結婚後4年のオランダ渡航期間中に妊娠・出産を経験し、日本に帰国後はフューチャーフーズ株式会社にて大豆製品を使用したレシピ開発を行い、再びWebライターや食品臨床試験での食事調査、レシピ開発を中心としたフリーランス活動を再開、現在に至る。